(4) マナー
さすが、「Ladys and Gentleman 」というだけのことはあると思うことも、いくつかあった。
ドアを開けて、建物の中へ入るとき、必ず後ろを振り返り、人が来ていないか確認している。バタンと閉めていくようなことをする人は、めったにいない。
私たち、女性だと、開けたまま待ってくれた人も中にはいた。見ず知らずの日本人なのに。
地下鉄を乗り降りするときなど、人に鞄が触れたりすることがある。すると、必ず「sorry」と声をかけて通り過ぎている。エスカレーターなどで、横を追い越していくときも、「sorry」と声をかけていく人もいた。
東京では、大きな荷物を人に思い切りぶつけても知らん顔していく人が多いのに。
(5)横断歩道
歩行者のマナーは、決して良いとは言えない。というのは、信号無視が甚だしい。赤であっても車が来ていなければ、平気で渡っていく。途中で車が来ても、おかまいなしという感じである。
よく事故にならないものだと思う。
他の人が渡るので、つられて赤なのに渡って気が付いた。
ロンドンの横断歩道には、真ん中に島があるのである。したがって、とりあえず、右方向の車が来ていなければ道路の真ん中の島まで行って、そこで今度は、左から来る車を確認して渡ればよいというわけである。
なるほど、合理的といえば、確かに合理的である。
(6) チップ
ロンドンのレストランなどでは、チップが必要である。しかし、これは、向こうから請求されるものではない。日本のホテルのように、始めからサービル料として加算されている場合もあるらしい。チップを払うということに慣れていない日本人は、そのほうが気が楽だと思うこともある。(払うだけのサービスを受けたならの話だが、)
私が行った、タイ料理の店もイタリアンの店もチップは加算されていなかった。
どうやって払ったらいいのか?スマートな美しい払い方とは?
たとえば、食事の合計が仮に18ポンドだったとする。10~15%のチップを払うとすれば、ちょうど20ポンドとなり、20ポンド紙幣を払えばお釣もなくスマートに支払いができる。
お釣りが必要なときは、どのようにしたらよいのだろうか?
クレジットガードで支払いをするときは、請求書にチップの額を書き込んで合計を書いてサインをすればよいと、ガイドブックに書いてあった。ブリュッセルのホテルではそのようにしたら、(請求書にチップの欄もあったのだが)、翌朝、チェックアウトの際、サインした額が請求された。
現金のときも、同じように請求書にチップを記入してその総額を書いて、お釣りをもらうようにするのだろうか。タイ料理の店もイタリアンの店もレジではなく、席での会計である。
それから、どちらの店も請求書が載せられたお皿に小さな飴が、2・3個のせてあった。これも何か意味があるのだろうか。(「チップは含まれていません。」という意味なのかなぁとも思うが、よくわからない。「サービスしてますよ」というアピールにも思えるのだか・・・)
ランチなどで、レジで会計をするときは、請求の額だけを支払い、お釣りをもらってその中から
チップを置いてくれば良いと聞いたことがある。そういう店は、レジのところにチップを入れるような箱やかごが置いてある。
一番気楽なのは、スタバのようなセルフの店である。チップの心配はないし、メニューも大体わかるし、英語のできない私でも注文して支払うことができたのだから。